【考察】映画『プレデター:最凶頂上決戦』|最大最強プレデターとの戦いと衝撃の事実

本作は、異なる場所、異なる時代で行われた3つの戦いをオムニバス形式で描き、各バトルを生き抜いた主人公たちが“頂上決戦”へ召集されるという構成である。

●第一章『盾』
時代:841年、場所:北欧、主人公:ウルサ

◆人物
盾を駆使して戦うヴァイキングの女性。過去に、敵の部族長ゾランから命じられ父にとどめを刺したことがあり、復讐を誓っていた。戦闘力は部族で最も高く、ゾランの要塞へ乗り込んだ時にも先陣を切り、単独で敵戦力をほぼほぼ削いでいた。息子アンダースには人並みに愛情を注いでおり、彼がプレデターによって殺されたことで失意していた。
◆VSプレデター
プレデターは登場するや否や圧倒的な力で仲間たちを全滅させる。その後ウルサとプレデターとの一騎打ちは水中へともつれ込むが、プレデターの義手ウェポンをうまく利用したウルサが勝利を収める。

●第二章『剣』
時代:1629年、場所:日本、主人公:ケンジ

◆人物
刀をメインに扱う江戸時代の忍者。かつて城主としての跡継ぎ争いに敗れ、弟に復讐すべく父の葬儀の日に城へ忍び込む。単身で城を守る番衆たちを次々無力化していくなど、かなりの実力者であることがわかる。キヨシの頬に自分と同じ刀傷をつけると満足して刀を鞘に納めたり、キヨシが転落すると明らかに動転するなど、復讐しに来たとは言え弟への愛情は変わっていなかった。
◆VSプレデター
吹っ飛ばされて堀に落ちるが、這い出た先にはキヨシがいた。なおも攻めてくるプレデターに二人掛かりで反撃し、プレデターの小型爆弾を利用したケンジがうまく隙を作ると、最後は兄弟で仕留めた。しかし、キヨシはプレデターに刺された致命傷があり、そのまま死亡。

●第三章『弾』
時代:1942年、場所:アメリカ、主人公:ジョン・トーレス

◆人物
連合軍パイロット。フロリダで整備工場を経営する父と二人暮らしをしていたが、第二次世界大戦で召集され、北大西洋上へ赴く。故障機体に残ったフックを調べて単なる敵襲ではないと判断すると、仲間へ警告すべく自身で整備した機体【Bullet】に乗り込む。勇気と自信に溢れる青年。
◆VSプレデター
ジョンは、フックが燃料タンクに反応したことから、敵が熱を感知していると冷静に判断して、エンジンを切る作戦を取る。上司であるバンディが囮となり死亡したことで、ジョンはプレデターとの一騎打ち状態となるが、フックでエンジンがもぎ取られる状況を逆手に取り、プレデターの機体にぶち当てて爆破し勝利を収めた。

●一度勝っても終わりじゃない
プレデターを撃破した3人は、勝利後にプレデターにより回収されて冷凍保存されていた。ウルサ、ケンジは戦いの直後に場面転換していたが、ジョンは戦地を離れ実家に戻っていたところへ宇宙船が来ていた。プレデターを撃破した人物を特定し、実家も突き止めて、執念深く追いかけてきたと思うと、なかなかのストーカー気質である。

●ボス到着で頂上決戦開始
3人は同じタイミングで起こされると、爆弾付きの首輪を嵌められ、闘技場へと連れ出された。首輪は翻訳機も兼ねており、3人それぞれの母語でヤウージャ語を翻訳してくれる親切設計。だが人間同士の会話は翻訳されないので、3人の会話は成り立たない。それでも、ジェスチャーでケンジとジョンが戦わない意思を表明する中、息子を失った悲しみから死に急ぐウルサだけが戦闘を開始する。

●バックバイター投入
なかなか3人で戦わないことにイラついたウォーロードは怪物を解き放つ。バックバイターと呼ばれる、頭の後ろに口があるモンスターである。バックバイターは丸飲み派で咀嚼はしないので、即飲み込まれてしまったジョンは無傷だった。そしてジョンの体内チクチク攻撃とウルサとケンジの連携プレイに翻弄され、思ったより早く死亡する。

●人間、意外と強い?
ジョンは、バックバイターの体内でプレデターのガントレットを入手すると、即座に使い方を理解し、3人の爆弾付き首輪を外すことに成功し、プレデターのホバーバイクまで調達、さっさとウォーロードのもとへ辿り着く。少々ここはご都合展開ではある。無事に宇宙船が離陸したと思った途端フックで妨害されるも、ウルサの自己犠牲により、男二人は飛び立つことが出来た。ウォーロードがそれを追うように命じて終幕となる。この時ウルサは、脱出こそできなかったものの、一応勝利判定だったようだ。そのため、再び冷凍保存されてしまうことになった。

●ミッドクレジットで明かされる衝撃の事実
冷凍保存されていた中には、ナル、ディロン、そしてダッチの姿があった。キレイに終わった過去作をひっくり返された感もあり、これは賛否両論あるかも知れない。とはいえ、再戦したとしてもきっとダッチはまた勝つだろう。

●ブルートプレデター(vs盾)
かなりの巨漢で、肉弾戦派らしく軽装備。ちょっと頭が悪そうなところは愛嬌ともいえる。右手は義手兼武器になっている。武器は、ガチャガチャチャージしてトリガーを引くと何かしらの波動が出るタイプで、人間なら壁ごと吹っ飛ばせるほどの威力。

●ニンジャプレデター(vs剣)
体型はひょろなが、顔も面長、そして下の牙もめちゃくちゃ長い。武器の種類が豊富で、刀のような刃をした二枚のリストブレード、伸縮するグラップルクロー、小型爆弾、刃が開く槍などを駆使。

●サイボーグプレデター(vs弾)
ドレッドヘアの存在しない、いわゆるハゲ頭。左目にスカウターをしているようにも見えるが、どちらかと言うと、マスクを顔面に埋め込まれている状態。一切宇宙船から降りずに交戦するパターンはシリーズ初。

●ウォーロードプレデター
過去一大きな体を持ち、エイリアン骨を大量にあしらったオシャレなマントを身に着けた、“グレンデル王”(ウルサ命名)。マスクはかなり特徴的で、プレデターの骨から作られたようにも見える。クランの長と思われるが、率いている数がかなり大きく、これまでの“クラン”のイメージとは異なる。

開始数分でこれがアニメであることを忘れるような、リアリティある映像だった。北欧の氷の上で吐かれる息の描写などは、こちらまで冷たさが伝わってくるほど。バトルの描写も、動き方やグロさ具合が素晴らしく、非常に見応えがあった。北欧戦では、どちらかと言うとVSゾラン隊が好き。盾強過ぎ~と謎の涎が垂れた。音響もよく、ヤウージャ星では独特のBGMがプレデターの雰囲気とマッチしてワクワク度が上がった。

一部の展開で、さすがにそれは人間側に都合が良すぎないか?と言う点もあったが、それでもどっしり構えて負け知らず、みたいなウォーロードの貫禄を見ると、まぁそれくらいのハンデがあってもいいかという気持ちになる。そのくせ、手持ち無沙汰でマントの骨を弄ぶギャップに萌えたことを追記しておきたい。

基本情報

【制作年】2025年
【監督】ダン・トラクテンバーグ
【キャスト】リンジー・ラヴァンチー、ルイス・オザワ・チャンチェン、ブリトン・ワトキンス
【登場人物】ウルサ(ヴァイキング)、カワカミ・ケンジ(忍者)、ジョン・J・トーレス(連合軍パイロット)
ポストクレジットなし(ミッドクレジットあり)

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