
ジャンル:アクション、SF
監督:ジョン・マクティアナン
キャスト:アーノルド・シュワルツェネッガー、カール・ウェザース、ビル・デューク、ソニー・ランダム、ジェシー・ベンチュラ、リチャード・チャベス、エルピディア・カリーロ
登場人物:アラン・“ダッチ”・シェイファー(米国特殊部隊少佐)、ジョージ・ディロン(CIA局員)、マック・エリオット(ダッチの部隊メンバー)、ビリー・ソール(ダッチの部隊メンバー)、ブレイン・クーパー(ダッチの部隊メンバー)、ホルヘ・ラミレス(ダッチの部隊メンバー)、アンナ・ゴンザルベス(ゲリラメンバー)
ポストクレジット:なし
ポテッチの好き度:82/100(大大好き)
超ざっくりあらすじ
ダッチ率いる米国特殊部隊に今回課されたのは、南米のジャングルでゲリラ部隊から捕虜の政府要人を救出するという任務だった。少数精鋭の彼らはCIA局員ディロンと共に乗り込み、ゲリラを瞬く間に制圧する。無事に任務は完了したが、ヘリとの合流地点に向かうまでには険しいジャングルが立ちはだかり、更に追い打ちをかけるようにして突然仲間の一人が襲われた。その瞬間を目撃していた女は「森が襲った」と語るが、果たしてその正体は。

事実関係・疑問・つっこみ など
不器用な男、ディロン
●ディロンの目的
ダッチ率いる特殊部隊は、政府要人救出という任務を受けてわざわざ南米のジャングルまでやってきた。しかし、ディロンの真の目的は襲撃されたヘリから、CIAの機密情報を回収することにあった。それを知って、ダッチは激オコする。
●ディロンの過去
ディロンは、かつてダッチと共に特殊部隊にいたと思われる。ダッチと“再会”した描写があっただけでなく、プレデターとの戦いにおいてもそれなりの戦闘力を見せていたからだ。だからこそCIAの機密情報を回収するのを手伝ってくれ、と正直に頼んだところでダッチが動かないことも把握していたのだろう。それにしても、バレた時の開き直りぶりは歴史に残る酷さである。少なくともあの時点ではまだゲリラのアジトにいるわけで、無事帰還するまではダッチたちと円満な状態を維持する方が得策である。本当に腹黒い人間なら、きっと違う立ち回りをしていただろう。逆にその不完全さというか、不器用さが、彼の憎めないところでもある。
●ディロンの最期
自ら囮役を引き受けたのち、プレデターと直接対峙したディロンは、腕を飛ばされることになるのだが、それでも片腕で最後まで戦う気概は素晴らしかった。短いシーンではあったが、ディロンの人間性が遺憾なく表現されていたように感じた。
マックの頭
終盤ディロンとマックがプレデターを追いかけていたシーンで、残念ながらマックは頭を派手にぶち抜かれてしまう。しかし、マックの死を知らないディロンは小さな声でマックを呼び続ける。当然返事はなく、ディロンが様子を見ながらそっと近づくと、なんとそこにはマックの死体が!!!という流れ。しかし、先ほど頭が完全に爆散して死んだマックとディロンの目が合う演出は、どう考えても制作ミスだろう。もうこれは、マックへの追悼とご愛敬と思って受け入れるしかない。
今回のプレデター
●ジャングルハンタープレデター
とてもオーソドックスなスタイルのプレデター。標準的なマスクを装備、左肩にはプラズマキャノン、右腕にはリストブレードガントレット、左腕にはコントロールパネル内臓ガントレットを装着した定番スタイル。(今でこそ聞きなれた)krkrkrkrという顫動音を鳴らし、時折、人間の言ったセリフを真似して発したりする。独自の文字を使用しており、自爆装置の起動後は操作パネルにカウントダウンのような表示がされていた。
●ボッチ参戦
他のプレデターシリーズを見たあとに本作に戻ってくると、付近に宇宙船の気配すらなく、単独で狩りを楽しむプレデターはむしろレア物に思われる。アンナが劇中語っていた“悪魔”の話が同一個体を指しているのなら、よほどこの場所が気に入って、何度も狩りに訪れていたのだろう。別に知り合いがいるわけでもないけど毎年同じ国に海外旅行する人、みたいな感じだ。
●無報酬ダッチ
ジャングルハンターが単独行動していたためか、ダッチはあんなに頑張ったにも関わらず報酬を貰えなかった(2作目、AVPでは、それに値すると見なされた人間にプレデターが武器を渡していた)。ダッチの奮闘ぶりはスピアあたりが与えられても良いレベルだろう。一度でいいから、寝っ転がったままスピアをジャキン!として部屋の電気を消す、みたいな無駄遣いをしてみたいものだ。
感想
私はプレデター大好きマンなので、この作品も何度見たか数えられないくらいリピートしている。
初めて見た時は、得体の知れない「何か」が、じわじわシュワちゃんの仲間たちを殺していくのが、とにかく怖かった。そしてラストでいよいよ顕になったその素顔にはひっくり返るほど驚いたものだ。シュワちゃんの言葉を借りるなら、なんて《醜い野郎だ》と思うと同時に、一度見たら絶対に忘れられない造形の沼にハマった。今もご尊顔お披露目シーンは毎度ワクワクする。
それと同時に特殊部隊のカッコ良さにも毎回痺れる。本作では、彼らの筋肉ムキムキが、底抜けの雄々しさと程よい暑苦しさを見せてくれるだけでなく、ゲリラを圧倒する姿との対比で、あのモンスターはこのつよつよマッチョメンでも勝てない相手なのか……と絶望感を演出する見事なツールとなっている。無駄のないマッチョの使い方である。
公開から数十年が経ち、当時よりも撮影技術は何段階も進んでいるわけで、最新映像に慣れ切った目で見ればチープに映る部分もある。光学迷彩でノソノソ歩く姿は、多少ダサさすら感じる。しかし、そんなダサさを差し引いても余りある魅力が、この作品には詰まっていると思う。
なお、映画本編でプレデターが姿を現すのは、開始50分を超えた頃である。実はそれには、プレデターのスーツが撮影に間に合わなかったため「プレデターはカモフラージュで自分の姿を隠せる」設定を利用してしばらくプレデターを登場させずに撮影を続けていたという裏話があると聞いた。むしろ最後にバーーーン!と登場してこそのインパクトというものがあったわけで、結果オーライだったように思える。






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