【考察】映画『死霊館のシスター 呪いの秘密』|ヴァラクとアイリーンの因縁を暴く

【苦手トリガーチェック】
虫:あり、体内侵入:なし、身体損壊:あり(軽微)、子ども被害:あり、動物被害:なし

ここからネタバレがあります!未視聴の方はご注意ください!

●アイリーンの不思議な力
本作では、アイリーンが持つ不思議な力の秘密が明らかになった。

ヴァラク、神への叛逆の罰としてor堕天使と見なされて神に力を奪われた

ルチアという少女が代わりにその力を与えられた

信心深いキリスト教徒だったルチア、拷問を受ける(当時はキリスト教の迫害があった)

不思議な力に守られていたルチアへの最終手段として目玉がえぐり出された

ルチアの目玉は聖遺物として力を持っているので、子孫が隠した

ルチアの末裔の一人が、アイリーンである

アイリーンはその血統によってルチア同様不思議な力を持っていた。だからこそ、火あぶりの幻覚にも負けずに、ヴァラクを返り討ちに出来たのである。筋書きだけ見ると悪魔ヴァラクは、力を奪われた挙句、その力によって追い払われた形である。

●ローラン校長の殺害
校長があの時点で殺された理由は分からない。礼拝堂前に立っていたモリースに校長が声を掛けその場を去ることになった流れから、聖遺物探しの邪魔になると判断したのかも知れない。聖遺物の気配を校長に悟られないように先手を打った可能性もある。何故かやたらとゴキブリと関連付けられるし、校長だけは本当に不憫である。

明らかに霊力がある、とはされていないものの、普通の子どもと違うなと思わせる部分がいくつかあった。

・閉じ込められた礼拝堂でヴァラクとニアミス(モリースがそばにいたから出現)
・母の声の幻聴を辿ったらヴァラクの姿(この時点で唯一シスター姿のヴァラクを見た存在)
・「この学校にはいちゃいけない何かがいる」と誰よりも早く感じ取る
・ステンドグラスのヤギに心底恐怖を感じる(その後実際悪魔が出没)
・ソフィーが握りしめた聖遺物入りの小箱が発光する

小箱の発光に関しては、【霊的な力を持つ者が手にしている時に悪魔の存在が近づく】ことで、はじめて光り出す可能性がある。実際、アイリーンが小箱を掘り出して拾った時も、アイリーンがソフィーから受け取った時も発光していなかった。悪魔の存在×手にした人間の霊力という組み合わせが発光条件と考えらえる。

各作品の事件の時系列としては下表①、映画公開順では下表②の通りである。

シリーズ第二弾にして、シスター・アイリーンの不思議な力の秘密が明かされる本作。また、作中の描写によって死霊館に登場するロレイン・ウォーレンとの関係性も示唆された。なお、ロレインとアイリーンを演じるのはファーミガ姉妹である。

死霊館全体のまとめレビューはこちら➡【2026最新】死霊館ユニバース全作紹介!【シリーズ解説&見る順】

前作同様、直接対峙する派手なアクションシーンは最後の最後まで出て来ない。それでも隠せないのが明らかにアップしたヴァラクの戦闘力である。ルーマニアでの事件後、西に進みながらばったばったと聖職者を死に追い込んできたらしいが、それによって力を蓄えたということなのだろうか。或いは、モリースという器を得て外に出たことで本領を発揮しているだけで、そもそもあれほどの強さを持っていたのかも知れない。死霊館シリーズではあまり強さが分からなかったが、舐めててゴメン。

モブと大差ない露出ではあるが、いじめっ子たちにはなかなかイライラした。特にボス的存在シモーヌは、取り巻きに虫を捕まえさせておいて「手間取ったわね」などと言い捨てるなど、性格が捻じれ過ぎだろう。ソフィーを礼拝堂へ閉じ込めるというイジメ自体に加え、ソフィーが出て来てからの、ほ~ら、ボーイフレンドが助けにきた~みたいな言い方も、あの年齢の女子らしいものではあるが腹立たしい。このイジメのシークエンスは、後に聖遺物が埋められた場所を特定するための伏線的役割も持ってはいるのだが、それで許されると思うなよという気持ちである。だからシモーヌが悪魔のせいで負傷したところで、因果応報感もあり、たいして同情出来なかった。虫とクソガキは嫌いなのだ。

基本情報

【公開年】2023年
【監督】マイケル・チャベス
【キャスト】タイッサ・ファーミガ、ジョナ・ブロケ、ストーム・リード、アナ・ポップルウェル、ケイトリン・ローズ・ダウニー、ボニー・アーロンズ
【登場人物】アイリーン(シスター)、モリース(寄宿学校使用人)、デブラ(シスター)、ケイト(教師)、ソフィー(学生/ケイトの娘)、ヴァラク
ポストクレジットなし(ミッドクレジットあり)

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