
ジャンル:アクション、SF
監督:ダン・トラクテンバーグ
キャスト:アンバー・ミッドサンダー、ダコタ・ビーバース、ミシェル・スラッシュ、ベネット・テイラー
登場人物:ナル(コマンチ族)、タアベ(コマンチ族/ナルの兄)、アルカ(コマンチ族/ナルとタアベの母)、ラファエル・アドリーニ(イタリア人通訳)
ポストクレジット:なし
ポテッチの好き度:60/100(好き)
超ざっくりあらすじ
1719年9月、アメリカ大陸の大平原に“怪物“がやってきた。しかし、試練の狩りさえ終わっていないナルがその存在を訴えても、誰もまともに相手にしない。次の族長となったナルの兄、タアベと仲間の男たちがソレに気付いた時には、彼らはもう狩る側から狩られる側=獲物へとシフトしていた。

事実関係・疑問・つっこみ など
ナルの成長譚
●コマンチ族のナル
薬の扱いに関しては一目置かれているが、本人は狩りの技術で周囲に認められたい。集落では、女は家を守り男が狩りに出るのが一般的なので、ナルが異質である。それでも愛犬サリィとともに、地道に狩りの鍛錬に励む。
●族長になれちゃった
誰もプレデターの存在を信じないので、ナルが単身プレデターの捜索へ。しかし最初の邂逅ではあとからきた男たちが先にプレデターの餌食になった上、ナルは最後の最後でビビッて逃亡。その後は白人の罠にかかり、兄タアベを巻き込み、ラストは地の利を生かした罠でプレデターを追い詰めて勝利した。プレデターの頭を持ち帰ったことで一躍英雄となり、タアベの代わりに部族長に選ばれた。狩りさえ上手なら族長になれるシステムだろうか。人望では、タアベの足元にも及ばなかったように見えた。
●だいたいタアベのおかげ
サリィが大ピンチの時に助けたのも、馬に乗って一人でプレデターを翻弄したのも、ナルを逃がすため止めを刺されるまで抵抗し続けたのも、タアベだった。最後に首を取ったのはナルだが、彼女一人の功績ではない。タアベはもちろん、サリィや他の仲間たちの助けなくしてプレデター狩りは成功しなかった。ちなみに「血を流すなら殺せるさ」というダッチ的名言を残したのもタアベである。
透けて見えるポリコレ
「白人はネイティブアメリカンを野蛮人と呼び、卑怯で性悪でプレデターに無残に殺されてもいい存在」という描き方で、相対的に主役サイドを上げていたのが、嫌なポリコレ色を感じさせた。全力のプレデターが全力のタアベ&ナルコンビと対峙し、白人たちもちょっと役に立つ、みたいな物語の方が自然なポリコレだし、プレデター映画として魅力も増しただろう。
今回のプレデター
●フィアラルプレデター
装着しても下顎部分が露出するマスク、ほっそほそのドレッドヘア、縦長の顔と顎、離れ目具合など、これまでのプレデターと全くデザインが違う。時代の違いか、プレデターの種族による違いかは不明。
●野性的
リストシールド(扇のように広げて使う盾)、ネットボールと呼ばれるネットランチャーより原始的なネットなど、比較的簡素な武器を使用。時代の違いか種族の差か、個人の趣味かは不明。シリーズで初めて、熊=人間以外の大きな動物とのバトルを披露。罠にかかった状態のナルはスルーしており、最低限のプレデターマナーはある模様。
●スタミナ切れか
コマンチ族の男たちも白人たちも雑魚キャラのように殺していったが、対ナルの戦いではぐんと戦闘力が落ちる不思議。スタミナが切れたのかも知れない。いろいろな武器を使える場面もあったが使わず、シールドの押し合いでナルと拮抗する程度の筋力レベルまで落ちる。そのまま、謎のポンコツ化によって敗北。
個人的にフィアラルの顔面は全く好みではなく、プレデターシリーズで初めて見た目が微塵も好きになれなかった個体である。
感想
映画を観る前からナルの生存ENDは確信していたが、さすがに、仲間(ほぼ)全滅からのプレデターの大幅デバフからのナルだけ生き残りパターンは予想していなかった。
大自然の中、原始的な武器で戦う人間とプレデターという設定からは想像も出来ないほど”魅せる”バトルが多かった。コマンチ族の身体能力の高さよ!!タアベがやたらかっこ良かったので、退場は本当に残念だった。
とはいえ本作のMVPはぶっちぎりでサリィだ。指示には的確に従う、主を守るために能動的に動く、危険な目にあっても諦めない、勇敢で賢くてかわいい相棒だった。ナルが族長に昇格したので、サリィにもなにかご褒美があるといいね、美味しい肉とか、骨とか、なにか。






コメント