
【苦手トリガーチェック】
虫:なし、体内侵入:なし、身体損壊:あり、子ども被害:なし、動物被害:なし
事実関係・疑問点の整理
事件の前提から結末まで
●大前提
今回の主役はフレディとジェイソンという二大不死身系殺人鬼である。ざっと紹介すると下記の通り。
◆フレディ・クルーガー:エルム街でかつて子どもたちを殺しまくった殺人鬼。被害者の親たちによって燃やされたが、悪夢の殺人鬼として復活。夢の中で彼に殺された者は、現実でも殺されてしまう。恐怖をパワーに変え、なんやかんやで復活しまくるフレディを確実に“倒す”方法は、彼の存在を完全に忘れることのみである。
◆ジェイソン・ボーヒーズ:11歳の時、クリスタルレイクでキャンプに参加していたが、いじめられ、顔に袋を被せた状態で湖に落とされた。キャンプ指導員が監視出来ておらずそのまま消息不明に。結局一命は取り止めていたが、いろいろあって殺人鬼になる。シリーズを経てどんどん不死身化が進み、現状では倒せる気がしない。
存在感の薄れたフレディが、ジェイソンを利用して再び『悪夢』を広めようとするのが本作のメインストーリーとなる。
今なお禍根を残す4年前の事件
●頭の固い警官たち
地元警察はトレイ死亡の時点からフレディの関与を疑い、新人スタッブズがホッケーマスク男の捜査の必要性を訴えても頑なに無視して、“フレディの名前を広めないこと”ばかりに執着した。その背景には、4年前のフレディによる、最低でも2つの殺人事件があった。
◆マークの兄:当時の記事は黒塗りで事実関係は分からなかったが、マークの兄はフレディの悪夢のせいで死んだという。
◆ローリの母:ローリは交通事故死と思っていたらしいが、実際はローリの母の死にもフレディが関与していた。さすがにウィルの目撃証言通り「自宅のベッドで刺殺されていた」ならローリが知らないのはおかしいだろう。ウィルが夢の中に乱入しただけで「母は夢の中でフレディに殺された」とする方が、筋が通る。
●忘れていたら平和
若者たちのフレディに関する記憶を抑え込むことでエルム街は平和を保っていたらしい。そうは言っても警官やキャンベル医師など、フレディを完全に覚えている人間もいた。恐らく、そのせいでフレディは本作冒頭時点でも消滅していなかったのだろう。
それぞれの戦い
作中では、ジェイソン、フレディ、人間による三つ巴の戦いがあった。
●ジェイソンVS人間
本作のスラッシャー担当とあって、かなりの人数(トレイ、ブレイク父、ブレイク、ギヴ、パーリーピーポー数名、警備員、スタッブズ、キーア、リンダーマン)を殺害している。圧勝である。リンダーマンからの発砲は食らったものの気絶止まりで、ジェイソンの不死身さが強調される展開だった。
●フレディVS人間
作中、フレディの悪夢によって死亡したのはマークのみ。特にVSローリでは、負けっぱなしである。そもそも力が弱まっている状態でのスタートだったので仕方ないところ。
●フレディVSジェイソン
ジェイソンはフレディの夢から自力覚醒しており、現実世界の肉弾戦では圧倒していた。しかし、ローリたちの介入がなければ、フレディに殺されていた。ラストのフレディのウィンクも、疑問が残るところだ。フレディもタダでは死なないよという意味合いかも知れないが、ジェイソンが頭を持ってザバーッしていること自体が夢の中、という可能性もゼロではないのだ。そのため、両者のバトルについては一概にどっちが勝った!と言えない結末である。
感想
ティーンホラーであるあるの【若者たちの謎行動】はいくつかあったが(悪夢で死にかけの親友を窓から眺めるだけのウィル、突然ヤクを始めるフリーバーグ、など)、そもそもストーリー性をそこまで求めていなかったのであまり気にならなかった。
ジェイソンがやりたい放題暴れていく様はスラッシャー的に面白かったし、時折挟まれるフレディ流の恐怖演出も、懐かしささえあって良かった。フリーバーグの意識乗っ取りシーンも、良いアクセントになっていたと思う。
フレディもジェイソンも少々人間味が強く出ており違和感を覚えた人もいるかも知れないが、個人的にはシリアスに寄り過ぎなくて受け入れ易かった。本作をもってロバート・イングランドがフレディ役を引退したこともあり、もうFVJの続編は諦めているのだが、「さすがにこれじゃジェイソンも無理~」みたいなクロスオーバーバトルを是非見たいものだ。あの不死身っぷりは、エイリアンでも勝てない気がする。
基本情報
【公開年】2003年
【監督】ロニー・ユー
【キャスト】ロバート・イングランド、ケン・カージンガー、モニカ・キーナ、ジェイソン・リッター、ケリー・ローランド、キャサリン・イザベル、クリス・マークエット、ブレンダン・フレッチャー
【登場人物】フレディ・クルーガー(悪夢の殺人鬼)、ジェイソン・ボーヒーズ(ホッケーマスクの殺人鬼)、ローリ・キャンベル(高校生)、ウィル・ローリンズ(高校生)、キーア(高校生/ローリの親友)、ギブ(高校生/ローリの親友)、チャーリー・リンダーマン(高校生)、マーク(高校生)
【ポストクレジット】なし






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