
【苦手トリガーチェック】
虫:なし、体内侵入:なし、身体損壊:あり(軽微)、子ども被害:なし、動物被害:なし
事実関係・疑問点の整理
悪魔ヴァラクの復活とその能力
●修道院の過去
神父バークと、シスター見習いのアイリーンは、聖カルタ修道院での修道女の自殺について調べるよう命じられた。訪れた修道院には、悪魔との因縁の過去があった。
暗黒時代に、カルタ公爵が聖カルタ城を建てた
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カルタ公爵はオカルトにハマり、悪魔を呼び出す魔術と儀式を繰り返した
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悪魔を送る扉を開けることに成功、地面が割れて悪魔ヴァラクが出てきた
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そこへ教会が踏み込み、カルタを殺し、聖遺物=キリストの血で扉を閉めヴァラクも閉じ込めた
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教会はそのまま城を占拠して礼拝を始めた=聖カルタ修道院となった
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それから何世紀かの間、ヴァラクは封印されていた
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戦争で爆撃があり修道院の一部が崩壊、ヴァラクが再び動き出した
端的に言うと、かつてお金持ちによって呼び出された悪魔が、一時は封印されたものの、戦争によって再度解放されたというのが発端である。何故カルタは召喚する対象としてヴァラクを選んだのだろうか。そもそも何故悪魔を召喚するような心持ちになったのだろうか。召喚したあとヴァラクをコントロールするつもりだったのか、ヴァラクに身を捧げるつもりだったのか、作中明言されていないが、いずれにしてもはた迷惑な貴族である。
●ヴァラクの能力
ヴァラクの能力によりさまざまな事象が引き起こされていたが、制約もあるようだ。例えば、修道院から出るには、人間の器が必要➡人間が死んでいる場合、器には出来ない。また、キリストの血には、何をもってしても対抗できない。
モリースという男
アイリーンたちがビエルタン村に到着したその日、モリースは階段から血が滴る夢を見ながら起床した。ヴァラクの力の影響範囲は村まで到達していたとみて間違いないし、修道院に出入りしていたモリースならば強く悪魔の影響を受けていたとしてもおかしくない。ただし、実際の憑依は直接対峙し、首に手をかけられた時点である。
皆が嫌がる仕事(忌み嫌われた修道院への配達)をこなし、見つけた死体を丁寧に移動してあげて、調査を手伝い、何度もアイリーンを助け、人のために尽くしたモリースが、ヴァラクの呪いを受けることになるのは理不尽さを感じるところでもある。モリース自身が霊的な力を持っているような描写もないし、単にアイリーンを助けたことがヴァラクの癪に障ったのかも知れない。人選がいかにも“悪魔的”と言える。
死霊館ユニバース:アイリーン初登場のシリーズ第一作目
各作品の事件の時系列としては下表①、映画公開順では下表②の通り。
本作はシスター・アイリーンを主役とした【死霊館のシスター】シリーズ第一弾となるが、悪魔ヴァラクを通じて【死霊館】シリーズとも深く繋がっている。
| ①時系列順 | ②映画公開順 |
|---|---|
| 1952年 死霊館のシスター | 2013年 死霊館 |
| 1955年 アナベル 死霊人形の誕生 | 2014年 アナベル 死霊館の人形 |
| 1956年 死霊館のシスター 呪いの秘密 | 2016年 死霊館 エンフィールド事件 |
| 1967年 アナベル 死霊館の人形 | 2017年 アナベル 死霊人形の誕生 |
| 1969年 アナベル 死霊博物館 | 2018年 死霊館のシスター |
| 1971年 死霊館 | 2019年 アナベル 死霊博物館 |
| 1977年 死霊館 エンフィールド事件 | 2021年 死霊館 悪魔のせいなら、無罪 |
| 1981年 死霊館 悪魔のせいなら、無罪 | 2023年 死霊館のシスター 呪いの秘密 |
| 1986年 死霊館 最後の儀式 | 2025年 死霊館 最後の儀式 |
死霊館全体のまとめレビューはこちら➡【2026最新】死霊館ユニバース全作紹介!【シリーズ解説&見る順】
感想
オカルトホラーもので、意外と神父・修道女のバディ物は少ないのではないだろうか。今回はその立場的関係だけでなく、二人のキャラクターがなかなかよかった。
バークはやり手エクソシスト風に登場したはずだったが、気付けばおちゃめポジションに収まっていた。墓に閉じ込められたり、ダニエルに夢中でアイリーンを放置したり、死体にビビッてモリースに助けられたりと、わりといいとこナシだ。それでも憎めないのは、滲み出る人の好さによるものだろうか。バークが自分の荷物を違うトラックに乗せて出発されてしまったシーンなどは、本作で数少ないほっこりシーンである。
それに対しアイリーンは、若さを感じさせつつも芯の通った強いシスターである。本編中で彼女がバーク神父の相棒として選ばれた理由は明言されなかったが、生まれ持った特別な力が示唆されていた。残念ながら今回ヴァラクを地獄に戻すことこそ出来なかったが、それはアイリーンの力不足ではなく、「悪魔の名前を呼んで地獄に送り返す」という手順を誰も教えていなかったからだ。ちなみにバークだけがヴァラクの名に辿り着いていたが、有効活用出来なかった。やはりおちゃめポジションだ。
本作は古き良きゴシック調のオカルトホラーとして立派に成立している作品である。だからこそ、ウォーレン夫妻に関するシークエンスが前後に配置されたのが勿体なく感じた。特に冒頭の回想は、死霊館を見ていない人はポカーンだっただろうし本編中特に意味のある物でもなく、なんなら記憶から抹消されているケースもあるかと思う。
基本情報
【公開年】2018年
【監督】コリン・ハーディ
【キャスト】タイッサ・ファーミガ、デミアン・ビチル、シャーロット・ホープ、リリ・ボーダン、ボニー・アーロンズ、イングリッド・ビス
【登場人物】アイリーン(シスター)、バーク(神父)、ヴィクトリア(シスター)、マルタ(シスター)、ヴァラク、オアナ(シスター)
【ポストクレジット】なし






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