【最新】映画:エイリアンシリーズ全作紹介【飼いたいエイリアンを探そう】

SF/ホラー映画界隈のみならず、映画好きならば絶対に知っている、なんなら映画にそこまで興味がない人も知っているだろう、圧倒的知名度を誇るタイトル、『エイリアン』。今回は1979年公開の一作目から2024年公開の最新作を含めた9つのエイリアンシリーズ作品を、一挙に紹介していく。なお同シリーズは小説やゲームなども展開しているが、本サイトにおいては基本的に映画の内容や設定をベースとしている。

●各タイトルx出来事の超ざっくり年表
作中の時代設定は下表の通り。ちなみに、AVPシリーズはそもそも正史と見なされていないが、どうしても紹介したかったので年表にも含めてある。

時代設定 作品名ざっくり出来事
2004年AVPプレデターとエイリアンが南極で戦う。
人間もちょっと参加する。
2004年AVP2プレデリアンたちがアメリカ本土へ上陸。
後始末に掃除人プレデターも来る。
2093年プロメテウス考古学者とお金持ちが、人類の創造主に会いに行くも、
生物兵器にお出迎えされる。
2104年エイリアン:コヴェナント暇を持て余した天才アンドロイドが
遺伝子操作遊びで化け物を作る。
2122年エイリアン貨物船で寄り道したら謎の生物に寄生され
船内でエイリアンが爆誕した。
2142年エイリアン:ロムルス若者たちが別の星へ夜逃げする際
クローンエイリアンに遭遇してしまう。
2179年エイリアン2以前寄り道した惑星がエイリアンの巣になり
リプリーが調査に駆り出される。
2179年エイリアン3コロニーからの脱出艇が監獄惑星に墜落。
艇内の卵からエイリアンが再誕。
2379年エイリアン4クローンリプリーからエイリアンを生成、
施設で大暴れ展開。

●相関関係について
9作品は、リプリーを軸とした本編系と前日譚系にあたる2作、そして別の世界観で描かれプレデターも登場するAVP系と、大きく3グループに分類できる。時代を横軸に見ると、下図のようにまとめられる。

本来なら前日譚系とオリジナル系譜ががっつり結びつくはずだったのだろうが、残念ながらエイリアン:コヴェナントの続編制作がストップしてしまったため、2104年~2122年の繋がりがあやふやなままである。

各作品の、ネタバレなしの一言レビュー。ネタバレありのがっつりレビューはそれぞれの記事へGO!

【本編系】
エイリアン
未知の惑星で謎の生物と遭遇!みんな無事脱出できるのか!みたいなモンスターパニックと見せかけ、閉鎖空間xじっとりねっとり系ホラー映画である。子どもの頃視聴して以降、長年(自分の中で)桁違いに怖いSF映画として君臨し続けた。数十年の時を経ても違和感なく見られる作品なのはシンプルに凄い。しっかりとしたプロットと、キモかっこいいエイリアンの造形と、リプリーの圧倒的存在感がもたらすものだろう。
エイリアン2
前作から引き続きリプリーを主役としつつも、アクション寄りの映画に転換した一作。これをシリーズ最高峰とする層もいる。アクションの迫力やテンポの良さ、エイリアンにまつわる新たな生態が描かれた点などにおいて、評価が高いのは納得である。リプリーと、アンドロイドのビショップ、少女ニュートとの関わりによって人間ドラマに深みが増した点もプラスに働いた。
エイリアン3
リプリーを主役としたシリーズが一応の完結を迎える三作目。制作時のゴタゴタがそのまま作品に表れてしまい賛否両論ある物となった。舞台が監獄惑星ということもあり、リプリー以外のキャラクターへの感情移入が難しく、また環境的に第二弾ほどの迫力あるバトルもなく、CGもやや残念な仕上がりで、個人的にあまり好き度は高くないが、ラストシーンは胸にくるものがあった。
エイリアン4
3作目から200年後の世界を描く第四弾。今回はクローンリプリーということで、これまでとは立ち回りが異なるものの、皆を率いて進んでいくカッコ良さは健在。他にもアイコニックなキャラクターや新種エイリアンも登場し、ストーリーのサクサク具合と相まって飽きの来ない作りになっている。シリアスさや科学的な説得力に欠ける部分はあるが、シリーズの空気感は引き継がれていた。
エイリアン:ロムルス
公開年としてはエイリアン4よりも後だが、時系列的にはエイリアン~エイリアン2の間を描く。宇宙船という閉鎖空間で恐ろしい謎の生物に追い詰められるスリラー展開が原点回帰ムービーと称される部分だが、他にもオマージュしている部分が多く、ファンならばその辺りも楽しめるだろう。また、後半になると状況的なタイムリミット設定で緊迫感も続くため、ハラハラしながら見られるポップコーンムービーとしても秀逸である。

【AVP系】
エイリアンVSプレデター AVP
SF二大モンスターが戦う、誰もが一度は夢見たクロスオーバー作品。エイリアンの知性も垣間見られ、完全生物感溢れるバトルシーンも多い。単にどちらが勝つか、というだけでなく、どんな戦い方で魅せてくれるのかというワクワク感が詰まっている。
エイリアンズVSプレデター AVP2
前作で産声を上げた新種エイリアンのプレデリアンを筆頭としたエイリアン軍団と、超エリートプレデターが戦う流れとなる続編。とにかく画面が暗いことでも有名。人間ドラマが弱く作品としては低評価されがちだが、プレデリアンやプレデター・ザ・クリーナーといった心惹かれる個体が登場している隠れた逸品である。

前日譚プリクエル系】
プロメテウス
あまりエイリアンシリーズっぽさや、前日譚っぽさはなく、新たなSF映画として見ても違和感は少ないだろう。本編系に比べると少しだけグロ度は高め。多少ツッコミどころはあるものの、新キャラやエイリアンとはまた違うクリーチャーたちの登場は新鮮なトキメキがあった。
エイリアン:コヴェナント
プロメテウスの続編なのだが、ここまで見終えても初代には繋がらない。それでも、本作自体が初代に近い雰囲気と展開、そして緊迫感があり、エイリアン的世界観は感じられるだろう。相変わらずのツッコミポイントはあるものの、ダニエルズのキャラクターは感情移入しやすく、ストーリーの一捻りもよかった。

映画の公開順は下表の通り。各作品同士の繋がりは相関図を参照して欲しい。

公開年作品名時代設定
1979年エイリアン2122年
1986年エイリアン22179年
1992年エイリアン32179年
1997年エイリアン42379年
2004年AVP2004年
2007年AVP22004年
2012年プロメテウス2093年
2017年エイリアン:コヴェナント2104年
2024年エイリアン:ロムルス2142年

●エイリアンというシリーズを一つも見たことがない!
その場合は、やはり本編系を公開順に見るのが一番オススメである。2~4を突然見ても、ある程度推測しながら見ることになるか、或いは全く意味が分からないシーンもあるはず。時間がない人は、エイリアン➡エイリアン2だけでも押さえておけば、基本のエイリアンは堪能できるだろう。その上で、もっとエイリアンのバトルシーンが見たい!という場合にAVPに進んで欲しい。

●エイリアンの起源に迫りたい!
その場合には、前日譚を見るのがオススメ……と、言いたいところだが、前日譚と本編との間にはミッシングリンクが存在しており、正直プロメテウスやコヴェナントを見たところでスッキリしない。世界観に浸りたいとか、エイリアンにこだわらずSFが見たい、という場合の選択肢になるだろう。

●ロムルスだけは……?
ロムルスについては、いくつかのポイントを押さえておけば、本編系の他作品を見ていなくても一応単体で成立するだろう。
・かつてノストロモ号という宇宙船で船員とエイリアンとの死闘があった
・そのエイリアンは宇宙に追放された
・冒頭で発見されたのがそのエイリアン
とはいえ、是非「エイリアン」「エイリアン2」も続けて視聴して、流れを感じて欲しいところではある。

完全生物として知られるエイリアンを劣等生物である人間が飼うなど甚だおかしい話だ!というお叱りを覚悟の上で、あえて、飼うならどのエイリアンがいいかを考えてみたい。

●基本の生態をおさらい
9作品に登場するエイリアンは、大まかに『クラシックタイプ』、『女王タイプ』、『その他』に分けられる。

クラシックタイプビッグチャップウォーリアーランナープレデリアンオフスプリングなど)
卵➡フェイスハガーとして生まれる➡ホストに張り付いて胚を植え付ける➡チェストバスターとして生まれる、という流れで成長する。ホストの形態や性質によって、成体の形状や特性が異なる。

女王タイプエイリアンクイーン拘束エイリアンクイーンクイーンチェストバスター
エイリアンの卵を産む役割を持つ、一際大きい個体。女王自体の詳細な成長過程は明らかにされていないが、チェストバスターとして登場する個体が確認できる。

その他量産エイリアンディーコンネオモーフニューボーンなど)
人間がクローン技術を用いて生み出したもの、人類の創造主とされるエンジニアが生み出した生物兵器(黒い液体)由来のもの、クローンのクイーンからクラシックタイプの成長過程を経ずに生まれた個体、などがある。

さすがに自身がホストになってしまうと“飼う”どころの騒ぎではないので、チェストバスター以降の状態になったエイリアンを捕獲するのが最善だろう。

●お気に入りのエイリアンを見つけよう!
エイリアンは、胚を取り込んだホストの性質を受け継ぐ。そのため初代エイリアンと比較して、見た目や性質が大きく異なる個体も多い。それぞれの特徴を把握し、お気に入りを探したいところである。

どの要素も捨てがたい!この子もあの子も気になる!という場合には、複数のエイリアンを同時に集めてみるのも面白いだろう。あっという間に自分を含め全滅ENDを迎えそうで、ワクワクが止まらない。

エイリアンシリーズの好きなところを挙げよ!と言われたら、当然筆頭にくるのは「ゼノモーフたちがイケてるところ」なのだが、ビジュアルはまんま人間なのに思考は完全に機械なアンドロイドや、機能的且つ近未来的なデザインの宇宙船、そしてリプリーという象徴的なキャラクターなど、魅力ポイントが散りばめられている。「怖いモンスターが出てくるSF映画」は数多くあれど、本シリーズが他と一線を画すのも頷ける。

また『シリーズ』と言っても、カラーは作品ごとに大幅に異なる。それは脚本家や監督が違うといったメタ的要素もあるが、エイリアンが本質的に持つ“可能性”が幅広いからだと考える。スリラーに振っても、アクションに振っても、或いは哲学的なドラマ性をぶち込んでも、俯瞰するとキャラクターとしてのエイリアンがしっかりとその存在感を光り輝かせている。これほど強いアイコンモンスターは、広いSF映画界においてもエイリアンとプレデターを置いて他にいないだろう。(是非プレデターまとめもご覧ください)

怖いだけの映画は苦手……なんかクリーチャーが気持ち悪そう……作品がいっぱいでどこから見たらいいか分からない……と、シリーズそのものを倦厭していることもあるかも知れない。もし、このまとめ記事を見て、「とりあえず1作目だけ見てみるのはアリかも?」「このエイリアン、もしかして好みのタイプかも?」と思ってもらえたら、幸いである。そして最初の一本を見終えたら本記事へとカムバックして、次に見る一作、次に出会いたいエイリアンを吟味して欲しい。

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